初老は、セカンドライフを充実させる大切な時期

pami

2017年03月25日 09:52

こうした節度のある関わり方が、自立した母娘関係を続けるために必要なのだと思います。
母と娘それぞれが境界線を意識しつつ、ピンチのときには助け合う。
そこで老母という「内助の功」が欠かせなくなるのですが、この初老の時期は、老母にとっても精神と生活を自立させていく大切な時期なのです。
日本は働く母親をバックアップするシステムが脆弱なため、どうしてもフルタイムで働く女性の負担が、大きくなってしまいます。
それでもサポートが必要なときに、実家がバックアップする。手を出しすぎず娘の自立を見守っていくことは、老母だからこそできる仕事ではないかと思います。
困難であれば、ライフスタイル、ワークスタイルを調整するなどの工夫していく。
一家を持って自立したのなら、自分の家庭は最大限、夫婦の力で切り盛りしていく。
そして、仕事優先で家庭を母に頼り切っているキャリア娘に、「生活面での自立」を諭していくのも老母の大切な仕事。
身近にいる家族だけに依存せず、外で友人と関わり、さまざまな活動に取り組むことが、精神的な自立を促します。
自立には、経済面、生活面、健康面だけでなく「精神面での自立」も要です。
この時期に大切にした友人や開拓した活動が、本格的な高齢期を迎えてから心の支えになることが多いからです。
同時に初老の母にとっても、セカンドライフを確立する非常に大切な年代なのです。
娘が出産育児に臨む時期は、キャリア形成に重要な「働き盛り」の年代に当たります。

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