あなたが家庭内で苦しさを感じる原因

pami

2017年03月29日 10:19

◆家庭内で何が起こっているのか?
これは、アスペルガー症候群の障害特性として、「こだわり」があるためです。アスペルガー症候群のこだわりは、「自分が気になった点に関してのみこだわる」ために、パートナーの感覚と合わないことがよく起こります。
例えば、洗濯物の干し方については細かく指定してくるのに、掃除をさせるととても雑なやり方をするなどです。
この他にも「家事のやり方で意見が合わない」ということもよくあります。
これは、アスペルガー症候群の障害特性として、「気持ちを察することが苦手」というものがあるためです。
このようにして「自分がおかしいのかもしれない」と思い込み、ストレスが溜まっていきます。
しかし、頼めば家事などをやってくれるので、「協力的な人だとは思うけれど……」という気持ちもあります。
例えば、体調不良でふらふらになりながら家事をしているのに、パートナーはその様子を気にかけることなくテレビを見ているといったことです。
カサンドラ症候群に陥っている方の悩みとして、「言えば、家事をしてくれるけれど、言わないとしてくれない」というものがあります。

◆なぜ、周囲に信じてもらえないのか?
そのため、周囲からは「あんなに仕事ができる人は、家でもしっかりしているはず」と思われてしまい、奥さん(または旦那さん)が言うことはおかしいと思われてしまうのです。
そういう方は、精神科を受診したことがなく、診断も受けていません。なかには仕事が丁寧で細かいこと、勤勉なことを評価されて、重要なポジションについていらっしゃる方もいます。
アスペルガー症候群の方の中には、障害があまり目立たず、仕事も一般職についており、「ちょっと変わった人」という認識でとどまっている方もいます。


◆誰にも理解されない家庭内の苦しみ
その結果、身体的・精神的不調まで出現することがあるのです。
自分の家庭について「なにか変だ」とは思いつつも、「自分がおかしいのかもしれない」という疑問が消えずに、ストレスが溜まっていきます。
カサンドラ症候群はアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム症)を配偶者に持ち、「家庭内の苦しみを周囲に信じてもらえない」状態にある人のことをいいます。
カサンドラとは、ギリシヤ神話に登場する王女のことで、「予言を誰からも信じてもらえない」という呪いをかけられています。